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無人航空機操縦士資格取得を検討の方へ

空を飛ばすということは、“技術”ではなく“責任”を扱うこと

​無人航空機、いわゆるドローンの技術は日々進化し、その活用範囲はますます広がっています。

災害対応や物流、測量、農業支援、空撮といった多様な分野において、ドローンは新たな可能性を切り拓いています。

 

しかしその一方で、それを操縦する「人間」の教育や意識の醸成は、技術の進化に追いついているとは言い難いのが現実です。

 

まず知っておくべき大前提として、空の安全が「100%」になることは決してありません。

たとえ最新鋭の機体を用い、どれだけ整備や確認を徹底しても、自然環境や予期せぬ外的要因によって、トラブルはいつでも起こり得ます。

だからこそ、安全とは「危険をゼロにすること」ではなく、一つひとつの不安全要素を見つけて取り除く積み重ねによって成り立つものなのです。

 

空を飛ばす者に求められるのは、単に操縦のテクニックだけではありません。

周囲の環境を見て判断し、リスクを予測し、その上で「飛ばさない」という選択肢も持てる冷静さと責任感です。

プロかアマチュアかに関係なく、機体を1ミリでも空に浮かせた瞬間から、安全に着陸するまでのすべてに責任を持つこと。

それが、操縦士としての最低限の心得であるべきだと、私たちは考えています。

 

たとえば、こう考えてみてください。

 

もし車の運転免許が、わずか2日間の講習で取得できるとしたらどうでしょうか。

その運転者が翌日から一般道や高速道路を走ることを、安心して見守れるでしょうか?

その隣の席に座ることを、あなたは望むでしょうか?

 

この話は、無人航空機にもそのまま当てはまります。

2日間だけ講習を受けた人が、重さ100kgの機体を操縦し、それが人の頭上を通過する。

もしそれが自分だったとしたら、その任務を他人に委ねられるでしょうか?

その責任を、自分が担えると本当に言えるでしょうか?

 

答えは、おそらく多くの方にとって明確なはずです。

 

私たちがこれまで出会ってきた受講者の多くは、

「できるだけ早く資格を取りたい」と考えておられます。

そのお気持ちはとてもよく理解できますし、目標に向かって努力を重ねる姿勢には、私たちも常に敬意を持っています。

 

ですが、そんな受講者の方々にこそ、あえてお伝えしたいことがあります。

それは、**「焦らず、ゆっくり、しっかりと学んでほしい」**ということです。

 

理由はとてもシンプルです。

急いで身につけた知識や技術は、時間が経つと忘れてしまいやすく、また、空を飛ばす責任や判断力は、短期間の講習だけでは到底身につかないからです。

 

多くの方が、ライセンス取得を「ゴール」のように捉えてしまいがちですが、

私たちは常に問いかけています。

「本当に必要なのは“免許”ですか?それとも“スキル”ですか?」

 

たとえば、免許を取得したばかりの運転者が、実際に運転できるかといえば、答えは「NO」でしょう。

ドローンも同じです。

どんなに資格を取得しても、実際の現場で安全に機体を扱えるスキルが備わっていなければ、真の意味で“飛ばせる人”にはなれないのです。

 

免許を取ることは「終わり」ではなく、**「スタート」**に過ぎません。

そこから飛行申請を行い、飛行計画を立て、実際に機体を操作し、トラブルや気づきの一つ一つを経験として積み重ねていく——

そうした地道な実践の繰り返しが、やがて「大きな機体を安全に操る力」や「深い安全意識」につながっていきます。

 

どうかそのことを忘れずに、資格取得を検討される皆さまには、ぜひその先にある「経験」と「継続的な学び」に目を向けていただければと思います。

FREEBIRDドローンスクール

​代表 川上 晋

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